10月20日、今年3回目、年内最後となる「岡本屋女子宿」を開催しました。今回は創業150周年を記念した特別企画として、異才のチェリスト・ミヤタコーヘイさんをお迎えし、演奏会を行った一夜をレポートします。

この日の明礬は秋晴れに恵まれ、空気の澄んだ爽やかな日和。15時のチェックイン時間に合わせて、お客様が次々とご到着。女子宿の日だけの特典として、男湯・女湯ともに全ての温泉を開放。夕食までのひととき、皆さまはミルキーブルーの硫黄泉にゆったりと浸かり、思い思いの時間を過ごされました。

18時、夕食が始まったころ、ミヤタコーヘイさんがサプライズ登場。「お客様と一緒に食事をしてもいいですか？」というご本人からの申し出に、食事会場は驚きと歓声に包まれました。ゲストとお客様が同じテーブルを囲む、心温まる夕食の時間となりました。

 

 

食後はいよいよ「ノワールな夜会」のスタート。この日のドレスコードは“黒”。ドレスアップしたお客様が次々と会場に集まり、ウェルカムドリンクにはシャンパンや獺祭の甘酒が振る舞われました。

 

 

オープニングは女将による「岡本屋150年の歴史トーク」。聞き手はイベントコーディネーターのゴトウマキさんです。江戸時代に豊後森藩の山奉行として明礬に派遣された初代・岩瀬正綱、旅館業を始めた二代目・吉綱、そして湯の花産業を興して全国に広めた三代目の時代へと、岡本屋の歩みが語られました。

 

 

続いて、ミヤタコーヘイさんの演奏会＆トークショーがスタート。親交のあるTOSテレビ大分の藤村晃輝アナウンサーも、生放送を終えて駆けつけてくださいました。ミヤタさんが“クラシックの反逆者”と呼ばれるようになった理由や、あえてプレイリストを作らない理由、海外での経験やいまの音楽スタイルに至るまでのお話など、たっぷりのトークで会場を沸かせました。

 

 

トークの合間には多彩な演奏も披露。クラシックの優美な響きから、ジャズやポップスでの童謡アレンジ、動物の鳴き声を再現するユーモラスな音遊び、そして即興演奏まで。チェロの音色が会場を包み込みました。

 

 

プログラムの締めくくりには、ミヤタさんから一人ひとりへサイン入り色紙のプレゼント。そして記念撮影の時間も設けられ、ファンには忘れられないひとときとなりました。

 

岡本屋からは、創業150周年を記念したオリジナル今治タオルと、ukaのヘアトリートメントセットを皆さまへプレゼント。湯けむりとチェロの音色が溶け合うような、おしゃれで心あたたまる夜となりました。

 

ミヤタコーヘイ

「クラシックの反逆者」と呼ばれるチェリスト。ポリシーは「毎日が余命宣告」。この瞬間にしか表現できない音、命の輝きを全身で鳴らし続ける。ジャンルを超えたコラボレーションを行ない、音楽を軸に「生き方」そのものをアートとして届ける表現者として、唯一無二の存在感を放つ。合同会社ブラックアダー、共同代表。

 

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岡本屋女子宿

「岡本屋女子宿」は、温泉の力で心と体をやさしくととのえる、女性のための特別な時間です。七代目女将の想いから2022年にスタートし、“美とウェルネス”をテーマに、美容や健康、グルメ、アートなどを楽しめるプログラムをご用意しています。別府八湯の中でも薬効が高く、美肌の湯として知られる岡本屋の温泉。なかでも、普段は男湯専用の庭園大露天風呂をはじめ、６つすべての湯処（露天風呂２・大浴場１・岩風呂２・檜風呂１）を女性だけで満喫できるのは、この女子宿の日だけです。ゆっくり湯に浸かって、自分をととのえる時間をお過ごしください。